今回は『消化器疾患に関する漢方的アプローチ2』
前回の消化管の寒熱、舌診、腹診、問診のポイントを復習し、裏寒証・裏熱証について理解を深めました。
冷え冷えタイプの裏寒証は虚証に起こりやすく、その中でも腹皮拘急あれば芍薬+甘草の証、腹力弱く便塊触れれば大建中湯の証など、また熱こもりタイプの裏熱証は実証に起こりやすく、それに対して疎肝剤、清熱剤、瀉下剤の腹証による使い分けを学びました。
また、日常臨床で漫然と使用しがちな瀉下剤の特に大黄含有製剤は便秘だから大黄ではなく、証改善のためどうしても必要な時に限って大黄を使うようにと訓戒を受けました。
漢方薬の生薬についてもっと理解を深めようと思った回でした。