“Loop-like formation” in the cortical venous reflux of dural arteriovenous fistula with intracranial hemorrhage
Journal of Neuroradiology Volume 41, n° 5 pages 316-321 (décembre 2014)Doi : 10.1016/j.neurad.2013.11.005
頭蓋内出血を伴う硬膜動静脈瘻の皮質静脈還流における「ループ様の形成」
背景と目的
硬膜動静脈瘻(AVF)における皮質静脈還流(CVR)は、頭蓋内出血のよく知られた危険因子である。しかしながら、頭蓋内出血のリスクに対するCVRの血管造影特性の影響は不明である。本研究では、硬膜下AVFにおける頭蓋内出血のリスクに対する影響を評価するために、CVRの血管造影的特徴を遡及的に検討した。
患者と方法
2001年9月から2010年2月までの間、私たちの病院で治療された硬膜AVFを有する68人 の患者を後ろ向きに評価した。すべての症例において、CWの血管造影的特徴を脳血管造影を用いて分析した。「ループ様の形成」は、元の動静脈シヤン卜ポイントに隣接した曲率および接続 部を形成する少なくとも1つのCVRとして定義された。
結果
頭蓋内出血を呈した10例の硬性AVF患者(14.7%)。頭蓋内出血を伴う10本の硬膜外AVF はすべて、血管造影で「ループ状の形成」を有するCVRを示した。この関連性は、統計的に有意 であることが見出された(P <0.0001)。
結論
CVRにおける「ループ様の形成」は、硬膜AVFに起因する頭蓋内出血の危険因子であリ得る。静脈排液の血管造影的特徴は有用な予後指標であり、したがって治療決定時の焦点であるべきである。