「Comparison of Hospital Mortality and Readmission Rates for Medicare Patients Treated by Male vs Female Physicians」
背景:男性医師と女性医師に①~④の差がある
ことは判明しているが、患者の転帰が異なるかどうかは不明であった。
①:女性医師は臨床ガイドラインを遵守する可能性がより高い
②:予防的ケアをより頻繁する
③:より患者中心のコミュニケーションを実践する
④:スタンダード化されたものの実践が上手
⑤:心理社会的カウンセリングが多くなっている
設定:2011~2014年にアメリカの急性期病院に入院し、内科的治療を受けた65歳以上の高齢者158万3028人(入院時の平均年齢80.2歳)を対象に30日死亡率、30日再入院率を算出した。
結果:女性医師 対 男性医師
30日死亡率 (調整死亡率、11.07% 対 11.49%)
30日再入院率(調整再入院率、15.02% 対 15.57%)
女性医師が治療した入院患者は、男性医師と比較して、死亡率と再入院率が低い。
患者の抱える疾患、その重症度、患者の年齢や性別、人種、医師の経験年数などに関わらず、女性医師に治療してもらったほうが男性医師に診てもらうよりも死亡オッズが約5%(3-7%)、再入院オッズが4%程(3-5%)低くなるという結果でした。