今回は58歳男性の意識障害のケースでした。AIUEOTIPSで考えていくと、様々な病態が除外され、最終的に代謝性の脳症しか残らず、甲状腺機能は正常でしたが抗甲状腺抗体が陽性で脳波で全般性徐波が見られステロイドへの反応が極めて良く、臨床的に橋本脳症と診断したケースでした。これも疑わなければ絶対に診断できない疾患であり、その臨床経過も様々なタイプがあることを学び、大変勉強になりました。