Effect of Intensive Blood Pressure Control on Gait Speed and Mobility Limitation in Adults 75 Years or OlderA Randomized Clinical Trial
Michelle C. Odden, PhD1; Carmen A. Peralta, MD2; Dan R. Berlowitz, MD3,4; et alKaren C. Johnson, MD, MPH5; Jeffrey Whittle, MD6,7; Dalane W. Kitzman, MD8; Srinivasan Beddhu, MD9,10; John W. Nord, MD9,10; Vasilios Papademetriou, MD11; Jeff D. Williamson, MD12; Nicholas M. Pajewski, PhD13; for the Systolic Blood Pressure Intervention Trial (SPRINT) Research Group
75歳以上の高齢者に対する厳格な降圧が歩行速度や移動制限に与える影響
厳格な降圧が心血管系の合併症や死亡を減らすことは知られているが、身体機能への影響は分かっていない。厳格な降圧が歩行速度や移動状況に与える効果を評価した。
被験者はSPRINT研究の患者(75歳以上の高齢高血圧患者で、2型糖尿病や脳卒中既往なし)。
収縮期血圧の目標を120mmHg以下とする厳格治療群および140mmHg以下を目標とする通常治療群で歩行速度は有意差を認めなかった。年齢・性別・人種・ベースラインの収縮期血圧・CKD・心血管疾患の既往などでのサブグループ解析を行ったが、どれも有意差を認めなかった。
この論文から外来診療に来られるような比較的元気な方は厳格な降圧をしてもリスクは少なく、利点の方が大きいのではという議論が出た。