Clinical Significance of Symptoms in Smokers with Preserved Pulmonary Function
呼吸機能が維持されている喫煙者における症状の臨床的意義
現在,慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、気管支拡張薬投与後のスパイロメトリーで努力肺活量(FVC)に対する 1 秒量(FEV1)の比が 0.70 未満の場合に診断される。しかし、この定義を満たさずとも呼吸器症状を訴える喫煙者は多い。
呼吸機能が維持されている現在・過去喫煙者の 50%が有症状であった。
それら呼吸機能が維持されている有症状の現在・過去喫煙者は、COPD の現行の基準を満たしていなくとも、呼吸機能の悪化、活動制限、気道疾患の所見が認められた。その様な患者群は、多様な呼吸器疾患治療薬を使用している。